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千年幸福論 ネタメモ


恒久人材育成法によって人々は国によって完全に管理されるようになった。
国民はいまや五千人ほどしかいないのであるが
今でも国は一億人いたころと同じ経済成長率を保っていた。
多くの人間を生産するよりも少数精鋭で選ばれた人間が国を動かしていた。

彼を生み出すのにかかる金額は一人当たり五十億。
その金額分に似合う働きを彼らがすると見込んでの値段だ。
そしてその人間はその金額を返し終わるまで国のために働き続けなければならない。
彼らは五十になると脳以外の肉体はすべて廃棄され、
国に預けられたオリジナルの肉体から生み出された新しい肉体に脳みそを
移し変える。こうすることで思考、性格はそのままで体だけ若返るのである。

主人公の僕はそういう国に生まれた。
彼はスクールに通っていたころに
自分の全く興味のないピアニストへ将来なるように言われる。
彼の適正値は音感にすぐれており、この能力値をいかせとのことだった。

同じ頃、ピアノを一生懸命弾いている
彼女と出会う。彼女は一生懸命練習しているのであるが
彼女は適正値は向いておらずどんなに努力しても
ピアニストになることはできないのである。

そんな彼女とであった僕は
彼女がありとあらゆる適正値を満たしていないということを
耳にする。この国で適正値が求める職業に達しない者は
一括して工場へ送られそこでこの先の人生を
そこで上の適正値を満たす人間たちのための生活を
支えるものを製造することに収支することになるのである。

彼女は努力家だった
でもこの世界では適正値がすべて
どんなにがんばってもなりたい職業につくことは
できないのだった。

ある日、学校の教室の窓にぶつかって
死んだ鳥を埋めてあげている彼女を見た僕
彼女はその鳥をうらやましいと言う
たとえ一度きりでも自由に空を羽ばたける鳥の存在が
彼女にはうらやましかった。
それは僕にもわかることであった。

彼らは付き合いだした。
適正値が違いすぎる彼らの恋愛は
周囲からは奇異に写った
しかし、僕は彼女のことをだんだん愛するようになっていった。

十八のころ、僕はピアニストとして世界的に有名な音楽学校へ入学することに
しかし、彼女は工場へ送られることになってしまった。
彼はその数年後、ピアニストとして名をはせていくが
世界に出てあらゆるピアニストと比べて自分の適正値が低いことに
憤りを感じる。

国からはより高い適正値をもった子供が生まれるように
高い適正値をもった女性との結婚を強制される。
しかし、彼が愛していたのは彼女だけであった。
工場で働いている彼女と国の規約をやぶり事実結婚する二人。
ふたりは誓った、お互いの体を取り返して一緒に死のう。
これから百年、千年かかるかわからないが。
ふたりの間には子供が宿るが、工場の爆発により
彼女の体はこなごなになってしまった。

彼女の脳は修復不可能で
変わりに政府に保存されている
彼女のオリジナルから新しい彼女が作られて
事故から一週間して何もなかったかのように
彼のところへ帰ってきたのだった。

しかし、それは適正値を修正された彼女であり
なにもかも完璧にこなしてしまうのだった。
形、声は同じでも、料理の味や考え方が違う。
なによりも違ったのは彼女の中に子供がいなかったということである。

そんな中で彼女は部屋で以前の彼女がつけていた
日記をみつけてしまう。
そこには愛され満たされていた彼女の気持ちがつづられていた。

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